Innovation

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2020年度 (令和2年度)

土木

水利施設工事におけるICT活用

水利施設工事における現場の効率化を目指し、水利施設 小西地区 41工区にて以下のICT活用に取り組みました。


■TLSによる起工測量

取得した点群データの活用により草本や不要な地物をフィルタ処理し、横断図面を抽出して現況確認を行うことで、
計測の省人化および準備期間の短縮を図り、早期工事着手を可能とした。


■3D設計(ICT建機による杭頭を保護した施工)

UAV測量で取得した点群データと設計データを重ね合わせた3D モデルを作成。
この際、あらかじめ布設されているPHC杭の損傷を防止するため、
掘削時に杭に接触しないようガードデータを配置した。

作成した3DモデルをICT建機へ転送し、マシンコントロールによる丁張無しでの施工を実施することで、
測量手間と時間の削減、刃先の制御による過掘り・杭損傷などのリスク低減を図った。


■UAVオルソ画像による運搬路の調査

インフラ保全の観点から、工事用道路および道路調査にUAVオルソ画像を活用し
道路表面の損傷状態を可視化させ既存の破損箇所やひび割れ箇所を抽出した。


■AR(拡張現実)の活用によるフロントローディング

タブレット端末を使用し、実際の現場と3Dモデルを重ね合わせて表示することで、
関係者間の協議が行いやすくなり、完成形状を共有することで工事関係者との
早期の合意形成・問題点の早期抽出が可能となった。


■TS出来形評価

自動追尾TSを活用し、ワンマン計測を実施した。
複雑な計算が不要となり、計測作業の省人化と手間削減に取り組んだ。


■スマートグラスによる遠隔臨場

リモートによるリアルタイム検査で移動時間短縮による業務効率化に取り組んだ。
事故リスクの低減のほか、多人数でも検査に参加できるため多角的な意見抽出が可能となった。

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