2019年度 (平成31年/令和元年度)
土木
■受益者との打合せにおける3D モデルの活用
3Dモデルを活用することで、パソコン上で施工手順やイメージを
確認できるため、現地に行くことなく要望のヒアリングや完成形を
共有することができた。
UAV測量で取得した点群データと設計データを重ね合わせ3D モデルを作成
これにより現場での丁張設置作業が不要になり、測量手間・時間の削減が実現した。
■現場確認、検査時におけるスマートグラスの活用
双方向映像通信によって遠隔地から現場状況を確認できるため
交通災害の発生防止や移動拘束時間が短縮でき、安全性の向上や
業務効率化につながった。
■客土配置箇所の位置出しにおけるICTバックホウの活用
客土運搬に必要となる客土配置箇所の位置出し作業に
ICTバックホウの位置情報を活用し、見出し杭の設置や
山数の見通しを不要とする新たな位置出し方法を実践した。
バケット部分に加工を施し、設計データを元に客土配置位置にしるしを付けた
これにより、見出し杭の設置・撤去の手間削減による省力化や
山数の見通しが不要になったことによる、効率的な客土運搬が可能となった。
■暗渠排水工におけるICTバックホウの活用
暗渠排水工の施工適期(6月中旬~8月下旬)におけるトレンチャー台数不足や
順番待ちの課題を解消するため、ICTバックホウによる暗渠排水工を実施した。
これにより暗渠排水工業者や他現場の工程に左右されず施工が行えるようになり、
施工適期での施工が可能になった。
暗渠用バケットを使用し、車載モニターからのナビゲーションに従い施工
ICTバックホウ(3D データ)の活用で配線測量が不要となり、
レベルマンも不要なため安全性の向上と省力化の効果を得ることができた。
■受益者への施工後完成3Dデータの提供
施工完了後、営農上における注意箇所の明確化や、
生育量・施肥管理に活用できる完成3Dデータを受益者へ提供している。
起工時点群データ(左)と完成時点群データ(中央)、その2つを重ね合わせたヒートマップ(右)
施工ステージごとに点群データ化し、その差分(切盛り量)をヒートマップにより
可視化しているため、施工後にどこがどのように変わったのかを確認することができる。
このほか、3Dデータに含まれる位置情報は、ロボット農機やUAVの運用・制御等にも
活用できるため、今後の農業生産の取り組みに役立てていただくことができると考える。
取り組みの詳細はコチラ(採用特設サイト)の
インタビュー「現場の声を聴いてみる」でもご紹介しております。
また、令和元年度 農業農村整備事業優秀業者感謝状贈呈に関するお知らせは
コチラ(information)からご確認いただけます。