2021年度 (令和3年度)
社員教育
本社裏敷地内を利用してICTほぼ未経験である弊社土木部の新入社員による
設計データを用いた雪像制作に取り組みました。
計画から設計データ作成、ICT施工まですべての取り組みに初挑戦しました。
実施内容は以下の通りです。
■計画・検討
はじめに、2DCADで上から見た平面上の絵を描き、
2次元で雪像の形など検討を行いました。
■3次元設計データの作成
次に3DCADを使用してに2次元の一本一本の線分に高さを持たせ3次元データ化しました。
■統合データの作成
作成した3次元データと雪が降る前にUAVで取得した点群データを統合し、
3次元の統合データを作成。
この統合データにより、制作物の位置がわかるようになり
完成形状とその位置関係が明確になりました。
■AR技術による効率化
作成した3DモデルはAR技術を使い施工箇所に投影、
現地での完成イメージを持ちながら作業することにより
悩むことなく進めることができ、作業全体の効率化を図ることができました。
■打ち合わせにおける3D活用
さらに施工前の事前打ち合わせでも3Dモデルを使うことで
誰でも同じイメージを持ちながら協議できるため、
作ってみたあとで「思っていたのと違った」という勘違い防止にも繋がります。
■ICT建機による雪像制作
ICT建機に3次元設計データを導入し、マシンコントロールによる施工を行いました。
従来経験が必要だった建機操作ですが、
ICT建機であればバケットの刃先が設計目標面で止まるため、
深く掘り過ぎてしまうことを防止します。
これにより経験の浅い新入社員でもスムーズに建機を扱うことができました。
ブームの自動制御や減速制御範囲の縮小によりスムーズな施工ができ
作業効率が上がることなどを確認しました。
■見学会の実施
また、施工期間中には岩見沢農業高校による見学会を実施しました。
空知建設業協会では2019年度より岩見沢農業高校と連携協定を結び、
砂子組を含む会員企業による連携授業を展開しています。
連携授業を通して建設業の最先端技術を学ぶ生徒さんたちが見学されました。
今回の雪像制作にチャレンジした新入社員も同校の卒業生で
2019年度の連携授業で専攻班リーダーを務めていた経緯があります。
≪新入社員自ら説明対応≫
≪見学会にてARを体験する生徒さんたち≫
弊社では今後も社員教育の手段として楽しみながら最新技術の活用に触れ
ステップアップできる取り組みを検討・実施してまいります。