2022.09.06
アルビオ・ガーデン南郷通15南新築工事
現場職員の佐々木です。
さて、今回は断熱工事についてお話したいと思います。
気候の変化に富む日本では、住宅に必要な性能のなかでも特に断熱性が重視されます。
断熱性能の高い家は、夏の冷房や冬の暖房を効率よく利用することができ、
快適性が向上するとともに省エネルギー性にも長けています。
それでは住宅の断熱性を高める断熱工事の1つ「吹付断熱」について詳しく説明させていただきます。
吹付断熱とは?
吹付断熱とは、断熱素材を壁や床に吹き付けることで、
住宅の断熱性を確保・向上させる施工方法です。
この施工法で用いる断熱性は発泡性ウレタンと呼ばれ、
液状の基材を霧状に吹き付けることで発泡・硬化させ、
スポンジ状に変化する素材を使用するのが一般的です。
硬化した発泡性ウレタンには無数の細かい気泡が形成されるので、
その気泡に空気を溜めておくことで断熱性能を高める構造です。
吹付断熱のメリット
発泡ウレタン断熱材は冬物のコートやジャケットのように、
素材の内部に多量の空気を含むことで室内の温度調整を行っています。
このため断熱効果が高いのが特徴です。また、複雑な構造にも隙間なく断熱材を施工できるため
断熱効果と共に気密効果も高められる。
吹付断熱で使用する発泡ウレタンは、施工後スポンジ状に変化する素材です。
このため、断熱性の向上と共にともに防音性を高めることも期待できます。
結露は空気中の水分が冷やされて発生する水滴です。
結露の発生によって生じる問題として、カビの発生や腐食・劣化が挙げられます。
吹付断熱の高い気密性能は、施工後見えなくなってしまう壁内の結露発生を防ぐことができるため、
衛生的で快適な暮らしを実現するだけでなく、建物自体の寿命を延ばすことにもつながります。
吹付断熱のデメリット
他の繊維性の断熱材と比較すると、価格が高めです。
吹付断熱で高い断熱性を確保するには、一定の厚みを確保する施工が必要です。
求める断熱性能を得るには断熱材にどれくらい厚みが必要か、施工前に確認しておく必要があります。
こちらはウレタン吹き付け完了後の写真になります。