- 2008年5月24日 14:33
5月23日号の日経コンストラクションのトピックス記事に
「施工者の提出書類を2割削減」と掲載されています。
地方整備局の仕事を施工したことはないが、聞くところによると、
求められる書類が多く、工事担当技術者は、
「国土交通省の現場は担当したくない!」と言っているらしいのです。
たぶん、本当に多いのでしょう。
弊社も比較的、求められている以上に成果品をつくり上げていると思います。
なぜ、必要以上の書類をつくり上げてしまうのか?
この問題は受発注者双方にあります。
施工者は、
「竣工検査をスムーズに進め、且つ、アピールして発注者に良い印象を
もってもらいたい意識が働き必要以上の書類を作成してしまう。しかも、
必要以上に綺麗に作成する。」
発注者は、
「万一何かあったときにちゃんと記録を示したい。会計検査対応ができる
書類を完備しておきたい思いから、施工者に書類を要求してしまう。」
問題は、書類が「必要」「不必要」の議論ではなく、
各書類の目的を明確にすることで、「必要か?」「不必要か?」が見えてきます。
公共工事の成果品としての書類の重要性は、日々変化していく現場
に対して、リアルタイムで確認したものがどのような形で記録として残すかである。
建設物が出来上がってから書類をいくら綺麗に仕上げても、
建設されたモノの品質は高まりません。
品質はプロセスでつくり込むものです。
この視点になって考えると、受発注者共に見え方が変わってくるはずです。
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