- 2010年1月 3日 23:22
新年、二冊目の読み物は、「歎異抄(川村湊 訳)」
「歎異抄(たんにしょう)」は、鎌倉時代後期に書かれた仏教書です。
誰の書物かというと、親鸞が語った言葉を直弟子の一人、
唯円が記録したものといわれています。
古い書物であり、読んでモチベーションが上がる本でもないし、
ましてや、心を癒してくれるような書物でもありません。
宗教書ですから、なんとなく引いてしまう感じがありますが、
オイラの年になると、なんとなく覗いてみたくなる、そんな書物です。
正直オイラには難しい内容ですが、
しかしながら、なんとなく引かれる不思議な書でした。
なぜなら、
オイラは煩悩(欲望、不安)のかたまりのような人間だからなのでしょう。
(P136より)
自分たちの悟りを開くことの「邪魔」として、「天狗」や「悪魔」そのものが
存在していると同時に、自らの「心」のなかに、そうした「天狗」や「悪魔」の
存在することを認識せざるをえなかった。「心の魔」とでもいうべき、こうした
「学問」や「修行」による到達への障擬は、・・・( 省 略 )・・・
「神」たちの力によって除去できるようなものではなかった。 なぜなら、
それは、彼らの外側、外壁にあるのではなく、自らの内側にあるものにほか
ならないからだった。・・・( 省 略 )・・・
「教行信証」の言葉は、「神祇不拝(じんぎふはい)」ということを意味する
だけではなく、「神(や、その逆の存在としての魔)」を信じることが「成仏」や
「往生」とは、むすびつかないものであることを意味しているのである。
ん~。 深いよねぇ。。。
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