- 2012年9月12日 06:09
5時10分、札幌の空は曇り空。(青空も見れる)
まだ雨が降りそうな空模様だ。
社員を信頼するのは、言わば当たり前なのであるが、
なぜ社員への信頼が必要かと言えば、そこに不確実性が存在しているからである。
不確実性が存在するから「信頼」が意味をもつのである。
不確実性が存在しない環境であるならば、信頼できるかどうかなど考える
必要性がないのです。
工事現場は不確実性を多く孕んでいる。
よって、仕事とは信頼が構築できなければ良いモノづくりはできないのである。
信頼には、「能力に対する信頼」と「意図に対する信頼」を区別すべきだと
北海道大学の山崎俊男先生は言っています。
どういうことか、非常に分かりやすい表現をしてくれているので紹介させていただく。
(山岸俊男著「安心社会から信頼社会へ」P14より抜粋)
飛行機のパイロットに対する信頼と、夫が自分のことだけを愛してくれている
と思っている妻の夫に対する信頼を比べてよくわかります。飛行機に乗る時
には、パイロットが飛行機の操縦に必要な能力をもっていると考えます。これ
が能力に対する期待としての信頼です。これに対して、夫は浮気をしていな
いと信じている妻の場合は、夫に浮気をしない能力がないと考えているわけ
ではないでしょう。夫は浮気をするような人間ではないとか、自分を愛してく
れているからといったかたちで、夫の浮気能力ではなく、浮気をする気がある
かどうか、すなわち夫の意図についての期待ないし信念をもっています。これ
が意図に対する期待としての信頼です。
「能力に対する信頼」と「意図に対する信頼」は、まったく別ものの信頼ではあるが、
この二つが存在している社員が「信頼」できる社員というこになるのだろう。
二つが存在して初めて、社員の行動を安心して任せられる。
ちゅーことになるのだろう。
社員が社員を信頼する。人を重視する環境づくりが根付けば素晴らしい
企業風土が築ける。
オイラが尊敬する安岡正篤は次のように言っている。
「人は環境を作るからして、そこに人間の人間たる所以がる、自由がある。即ち、主体性、創造性がある。」
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