- 2012年3月 4日 13:16
- 日記
芥川賞受賞二作品を通読した。
まず最初に読んだのは、受賞記者会見で無愛想な態度で話題になった
小説をほとんど読まないオイラにとっては、短く読みやすくいものだった。
舞台は昭和63年ということですが、むしろ昭和30年代のようなレトロ感を覚えた。
男と女の欲望、セックス、生き者としての泥臭というか、生臭い読み物だった。
生意気な記者会見で話題性もあり興味深々に読んだが、小説は生意気になれる
ほどのものではなかった。
二冊目は、円城塔「道化師の蝶」
世界を旅して、その国の言語を習得し、その国の言葉で書く多言語作家を
追いかけ、その言語についての話のようなのだが・・・・
オイラの脳みそでは、一度読んだだけでは読み切れない小説である。
とは言え、読み返したいと思わせる小説ではない。
要するに、オイラには難しい小説ということになるのだろう。
なんと言っていいか表現できない。
ただひとつ勉強になったのは、小説の中に書かれている「さてこそ」である。
調べてみると、
【さて-こそ】
1 前述の事柄を受けて、それを強調する語。それでこそ。そうしてはじめて。
2 まさしく思った通り。果たして。やっぱり。「―事故が起きたか」
さすが、小説家の語彙は豊富だ。
しかし、「さてこそ」は、普段使うことはないだろうなあ。。。
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