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【木鶏の逸話】

  • Posted by: ひぐま
  • 2012年11月26日 22:57

今日の天候は雨模様の一日だった。

雪が積もるよりはましだが、工事現場は雨も辛く、苛立ってしまうものだ。

古典の言葉に「木鶏の逸話」がある。

(最近読んだ本で知ったのですが、この言葉に感銘したので紹介させていただきます)

 

軍鶏使いの名人が王様に頼まれて、世界一強い闘鶏を作ることになった。

しばらくして王様から「どうだ、できたか?」と問われました。

名人は、
「いや、まだできません」
「俺が俺がと肩をいかせて空威張りします」と答えました。

それから、しばらくしてまた王様が聞くと、

「相手の声を聞いたり姿を見ると、ギャーギャーと鳴いて興奮します」
と答えました。

しばらくしてまた聞くと、

「相手を嘗めてかかって、睨みつけ、威圧しようとする」と答えました。

それで、王様も半ばあきらめながらも、しばらくしてからもう一度

どうだ?と聞いてみた。

すると名人は、

「どうにかできました。いくら他の鶏が鳴こうが全然相手にしません」
「その姿はまるで木で彫った鶏のようです。まったく徳が充実しました」
「どんな鶏が来ても、この姿を見ただけで、応戦することもなく逃げて
 いくでしょう」 と言ったのです。

 

と言う古典の逸話です。

日々、いろいろな出来事に心乱されて、冷静さを失い反省する毎日

を送っていますが、せめてこの木鶏のような心境で対応できる人間に

なれたならと思い、ちっぽけなオイラを実感する今日この頃です。

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