北教組、学校への「AED一方的導入反対」(北海道) YOMIURI ONLINE(読売新聞)
止まった心臓に電気ショックを与えて、不整脈を正常な状態に戻す医療器具AED(自動体外式除細動器)の学校への配置について、北海道教職員組合(北教組)は12日、札幌市で始まった定期大会で「一方的な導入に反対する」との方針を表明した。AEDは公共施設などでの設置が広がり、救命活動に生かされたケースが全国で報告されている。学校への設置推進は、道教委が進めるばかりでなく、北教組が支持する民主党も4月の札幌市議選で公約に掲げていた。導入反対方針には組合員からも疑問の声が上がっている。
北教組議案では、反対理由について<1>配備より、学校の安全体制づくりなどが主体<2>AEDは「医療行為」であり「有効性、必要性、安全性」に疑問がある――とし、「講習の強要など様々な問題が生じている」ことを理由に「一方的導入に反対していかなければならない」と記されていた。
定期大会では、代議員から「命にかかわる問題で、(設置反対に)市民の理解は得られないのでは」との質問があった。北教組執行部は「全面的に否定はしていない。AEDは万能ではなく、一般的には成人向けで有効性に疑問がある。まれに火災を起こす」などとし、「導入については慎重な対応が必要だ」と答弁した。
北教組の方針について、学校への設置を公約した民主党札幌の小野正美幹事長は「現場には様々な課題があり、(政党と支持団体が)すべて一緒の考えでなければならないということはない」とコメントした。
道医療政策課によると、道内に設置されているAEDは昨年11月現在、1305か所で1581台。前年同期の321台から約5倍に増えるなど、急速に普及が進んでいる。
道の医療政策などの検討機関である「総合保健医療協議会救急医療専門部会」も昨年6月、道に対して自治体庁舎などのほか、学校など不特定多数が利用する施設での設置が望ましいと提言。道もAEDの普及が望ましいとの立場で、道内の保健所などを通じて啓発活動を展開している。 ~
なんとなくAEDの配備が他の地域より遅い気がしていましたが、人口や財政の問題が大きいのかな?とばかり思っていました。こういうこともあるのですね。
当消防団では来月ぐらいからガイドライン2005対応のAED講習があります。受講内容はたぶん一般のみなさんが受けるのと同様だと思います。
いつか役に立つといいなぁとは思いますが、本当はそのような状況にならないのが一番いいのは、火消しも一緒ですね。
ではまた。
Technorati Tags: AED , ガイドライン2005
- Newer: 昨日も暑かったですね
- Older: 瞬断